tcltkgrass および nviz2.2 の国際化
(i18n Version of tcltkgrass and nviz2.2)
tcltkgrass-i18n.tar.gz ファイルはtcltkgrass とnviz2.2 の国際化バージョン(i18n Version)であるtcltkgrass-i18n とnviz-i18nのファイル,および,それぞれに対応した日本語用のメッセージファイル(ja.msg)を含みます.なお,日本語の場合,ご利用のlocaleにあわせてEUC,ShiftJISおよびUTF-8に自動的に対応します.
インストール方法
下記をクリックして,ダウンロードしてください(既に,オリジナルのGRASSが動作することが前提です).
スーパーユーザー(root)になり,既存のGRASS_HOME (例:/usr/local/grass5)ディレクトリで tcltkgrass-i18n.tar.gz をuntarすることにより,tcltkgrass-i18n とnviz-i18nに必要な下記の関連ファイル・ディレクトリが作成されます.
例: cp tcltkgrass-i18n.tar.gz /usr/local/grass5
cd /usr/local/grass5
tar –zxvf tcltkgrass-i18n.tar.gz
★tcltkgrass-i18n 関連ファイル
a) tcltkgrass-i18n ディレクトリおよびサブディレクトリが作成される.
b) ja.msg (日本語メッセージ) ファイルがtcltkgrass-i18n/main/ ディレクトリに作成される.
c) d.dm-i18n (ディスプレイマネージャーコマンド) とそれに必要なja.msg (日本語メッセージ) ファイルが grass5/scripts/ ディレクトリーに作成される.
d) tcltkgrass-i18n ファイルが grass5/bin ディレクトリに作成される.
★nviz2.2-i18n 関連ファイル
e) nviz2.2-i18n ディレクトリおよびサブディレクトリが grass5/etc ディレクトリに作成される.なお NVWISH2.2 ファイルは含まれていない.
f) ja.msg (日本語メッセージ) ファイルが nviz2.2-i18n/scripts/ ディレクトリに作成される.
g) help_frame-i18n.tcl と html_library-i18n.tcl ファイルが grass5/documents/nviz/ ディレクトリに作成される.
h) nviz-i18n ファイルが grass5/bin ディレクトリに作成される.
★ユーザー設定
ユーザーはtcltkgrass-i18n およびnviz-i18n を利用する前に目的の locale を設定しておく必要があります.言語設定がデフォルト(LANG=C)であれば, 英語バージョンのtcltkgrass-i18n とnviz-i18n が起動します.
★tcltk の必要条件
国際化バージョンが利用できるのは,tcltk8.2以降です.また,Windowタイトルが日本語で表示できるのはtcltk8.4以降です.なお,tk8.4のメッセージの日本語は,つぎのファイル(ja.msg)をダウンロードし,TK8.4のmsgsディレクトリに保存してください.
利用方法
GRASSを通常の方法で起動後,tcltkgrass-i18n & とすることにより,tcltkgrassの国際化バージョンが起動します.また,nviz-i18nでnvizの国際化バージョンが起動します.オリジナル版と同時に起動することも可能です.なお,まだ英語による応答の部分が一部あることをご了承ください.
日本語の表示例
日本語以外の言語への対応
目的の国のメッセージファイルを英語用のメッセージファイル(en.msg)をもとに作成します.
(XX はlocale コードです.例:ドイツならばde,タイならば th です.)
> cp grass5/tcltkgrass-i18n/main/en.msg grass5/tcltkgrass-i18n/main/XX.msg
> cp grass5/scripts/en.msg grass5/scripts/XX.msg
> cp grass5/etc/nviz2.2-i18n/scripts/en.msg grass5/etc/nviz2.2-i18n/scripts/XX.msg
各ディレクトリー中のXX.msg ファイルを目的の言語に翻訳する(Unicode UTF-8 をサポートしています).
日本語のようなマルチバイトキャラクターセットもサポートしています.
メッセージファイルの例:
オリジナル >> ::msgcat::mcset en “File(F)” “File(F)”
変換後 << ::msgcat::mcset yy “File(F)” “zz(F)”
ここで,yy は目的の locale code で zz は翻訳後のメッセージです(UTF-8で記述します).
なお,最後のカッコつきのアルファベット(例:(F))はショートカットキーのためのものでそのままにしておきます.
作 者:升本 眞二, Venkatesh Raghavan, 野々垣 進, 根本 達也, 平井 尚喜(大阪市立大学), 萩原 顕, 丹羽 誠, 森 亮(株式会社オークニー), 服部 典弘 (株式会社イー・ソリューション・サービス)
プロジェクトスポンサー:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA;Information-technology Promotion Agency, Japan)